私たちも不登校だった


私たちも不登校だった
江川 紹子
私たちも不登校だった
定価: ¥ 798
販売価格: ¥ 798
人気ランキング: 111471位
おすすめ度:
発売日: 2001-10
発売元: 文藝春秋
発送可能時期: 通常24時間以内に発送


せめて高校ぐらいは出ておかないと
この本が発行された頃、「心配しないで不登校―ぼくの見つけた生き方」を読んでいたので、同じ様な内容だろうと思い読んでいませんでした。
最近、読んでみたところ、前者は不登校を体験し成人した本人が体験や思いを書いたもの、本書は著者が聞き取りで書いたもので、内容は大きく違います。
本書で印象に残ったところは、丁寧に取材をした上で、著者の考えが付け加えられている点です。
取材を受けている本人でさえ気がついていないのではと思う発見があります。
不登校の子を持つ親として、不登校で職についても問題はないようだと安心しました。
しかし、中卒の給与となり実力なりの収入を得られないこともあるようです。
「せめて高校ぐらいは出ておかないと」といわれるわけが一つ見つかりました。

みんなで話してみたい
一人ひとりの経験を
わかるかぎり真実を曲げずに書くことに忠実な気がします
ときどき、はっとする一言が書かれていたりして
漠然とした抽象的な問題提起ではないので
心に届くものがあります

私自身は学校大好きだったけど
そんな自分の中になかった価値観や視点を見つけることができたかも
もっと、もっとたくさんの人たちの考えを聞きたくなります

不登校という経験が人生に与えるもの
今日の社会において、「不登校」という言葉の響きがネガティブなものとしてしか認識されない。不適応者、脱落者、失敗者、機能不全家族を持つ者。「不登校」という言葉は、その当事者及びその家族をその言葉で決めつけてしまう。また、この言葉に対しての説明は原因を究明するために付け加えられているが、個人、家族、社会に対する非難で終わっており、その不登校という経験がその人の人生に与える影響、あるいは、可能性といってもいいかもしれない、に対しては言及していない。
この本では、「不登校」の経験を持つ8人を著者がインタビューし、その個人ごとのライフストリーをまとめたものである。

「不登校」という言葉がいかにその人及び家族に影響を与え、その原因に対する安易な説明がそのダメージを拡げており、学校での一見見過ごしそうな事柄でいかに子供たちが苦しめられているのかに対する示唆を与えてくれる本である。そして、「不登校」が人生にどのように色を与えてくれるのかに対して光を与えてくれる一冊である。

edit



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